ヒトづくり≠ナ熱い討論
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「企業の明日を担うフレッシュマン〜過去、現在、未来」
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人材開発部会(荒川和夫部会長=埼玉県カウンセラー協会会長)は11月10日、さいたま市浦和区のさいたま共済会館で「企業の明日を担うフレッシュマン〜過去、現在、未来」をテーマに部会を開きました。今回は埼玉ビジネス研究会(小原敏治会長=小原歯車工業社長)との合同で3部構成による講演やディスカッションを行い、これからの日本のモノづくりを担うヒトづくり≠ノついて熱い討論がなされました。
第1部では、山岸隆埼玉県労働商工部雇用対策課長から「回復傾向にありますが、いまだに厳しく、若者は顕著です。埼玉県は全国平均より悪い状況が続いています」と雇用情勢についての説明がありました。また県が若者就業支援のため5月に開設したヤングキャリアセンター埼玉の長倉宏センター長は「利用者が1万人を超えました。やる気があって能力のある人がいる一方で、同センターに来ない就業意志のない若者が多く存在するようです」と就業支援の現状を報告しました。
第2部では、増田文治新日本機械工業社長が講演。「毎月1日の朝礼で業績を全従業員に公表し、社内フォーラムを開いて何でも言い合える場を設けています」と、情報の共有化を通じて従業員の士気向上させる同社の取り組みを紹介しました。
コーヒーブレイクの後、第3部では、荒川部会長をコーディネーターに、堀信夫副部会長(山城精機製作所社長)と小原会長がコメンテーターとして加わり参加者も交えて、講師への質疑応答と活発な議論を行いました。参加者から「若者の就業意識の低下は教育に原因があるのでは。教育部門との連携が必要」との指摘がなされ、山岸課長は「高等技術専門校と連携して就業訓練とインターンシップを組み合わせたトライアル採用≠始めました」と県の取り組みなどを紹介しました。
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