埼玉産業人クラブ・人材開発部会(荒川和夫会長=埼玉県カウンセラー協会会長)は6月16日、「人を生かす、人が活きる経営の実現を!! 〜納得できる成果主義と、現場実践から」をテーマに部会を開きました。今回は、オープンしたばかりの「産学連携支援センター埼玉」(さいたま市中央区)を会場とし、2部構成で講演会や事例報告を行いました。
第1部では、小池清一ぶぎん地域経済研究所主席研究員が「社員が納得・安心できる成果主義」と題して講演。成果主義の導入が日本の制度・慣習と比較してメリットとデメリットがあるとしたうえで、「人件費抑制のためではなく業績向上のために導入すべきだ」と強調しました。
続く第2部では、技術士など専門家で構成する「ものづくり体質強化研究会」の中村憲雄事務局長が「人が活きる現場の創造」をテーマに実践報告。また同研究会と一体となり1年間取り組んできた工場の現場事例について、山城精機製作所の貞弘素顕取締役本社工場長が報告しました。
質疑応答では、中小企業における成果主義の導入のあり方や、研究者らの成果をどう評価するのかといった具体的な質問が出され、同問題への関心の高さがうかがえました。
今回は、産学官連携、異業種交流の場でもある「新都心イブニングサロン」と連携し、人材開発部会の終了後には150名近い参加者で同サロンも開かれ、交流の輪を広げました。
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