■ 平成16年度 第3回埼玉ビジネス研究会開く
「99%倒産状態から業界ナンバー1企業へ」
成長路線への軌跡を大いに語る
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埼玉ビジネス研究会(小原敏治会長=小原歯車工業社長)は9月7日、千葉産業人クラブから叶ャ田デンタルの石川典男社長を招き、第3回研究会を日刊工業新聞社さいたま総局で開きました。
今年度からスタートした「いかにビジネスを発展させたか〜オヤジから学ぶ」シリーズの第3弾で、石川社長が「99%倒産状態から業界ナンバー1企業へ」をテーマに、倒産寸前から19期連続増収という成長路線を描くまでに至った軌跡を辿りながら、経営者としての姿勢や具体的な経営手法について講演しました。
石川社長は、なかでも「夢を持つことと、布施の精神やってきた」と、社長就任当時から変わらない経営姿勢について強調。「成果主義の導入、半額差し歯の開発、キャッシュフロー会計、取引先や社員向けの決算説明会など、さまざまな方策は、従業員、外注先、歯科医師、患者さん、それぞれの立場になって考えやってきた結果」と話しました。
また社員採用についても触れ、「ほしい人を、ほしい時に、ほしいだけの採用方針を改め、ここ5年くらいは新卒募集と社員教育に力をいれている。縦や横のつながりができた」と、さらなる成長への取り組みを紹介しました。
講演後の討論では、埼玉の若手経営者から「トップが夢やロマンを持つことが大事だということが改めて分かった」などの感想が出されたほか、成果主義や社員採用・教育などについて突っ込んだ質問もあり、率直な意見交換で議論を深めました。
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