埼玉産業人クラブ・埼玉ビジネス研究会(小原敏治会長=小原歯車工業社長)は18日、「専門家に学ぶ現場改善の知恵とノウハウ」をテーマにさいたま共催会館(さいたま市浦和区)で例会を開きました。今回は、技術士や経営士ら専門家が集う「ものづくり体質強化研究会」と合同例会として開催。同研究会の事務局長で技術士の中村憲雄氏が講演し、両研究会のメンバーが懇親しました。
ものづくり研は、専門家集団の力を活用して、クラブ会員が抱える現場での問題や課題を解決しようという狙いで05年に発足。これまで月に1回の例会、現場訪問を実施するなどの活動を進めています。講師の中村技術士はホンダのOBで、現在はその経験を生かして企業の現場改善のアドバイスをしており、「ものづくりの継続的進化」と題したこの日の講演では、現場改善によく用いられる5S、QCD、CAPSDなどの目的や実施の方法を解説。ものづくり研の指導で現場改善を行っている山城精機製作所の生産が2年で2倍になった事例なども紹介されました。
およそ1時間半の講演後に行われた懇親会では、日ごろあまり顔を合わせる機会がない両研究会の会員が自己紹介などをしながら和やかに歓談。若手経営者の部会であるビジネス研の会員からは、現場改善の詳しい実施の方法について、質問が相次ぎました。 |