埼玉ビジネス研究会(小原敏治会長=小原歯車工業社長)3月24日、07年度最後の研究会を日刊工業新聞社さいたま総局(さいたま市浦和区)の会議室で開きました。今回は「いかにビジネスを発展させたか〜オヤジに学ぶ」シリーズ第12弾。ポーライト会長の菊池勇氏が「経営者の真偽とコンプライアンス」をテーマに講演(写真)しました。
菊池会長は、これまで同社の歩みをユーモアを交えながら話し、海外に進出するタイミングなどで「着眼大局・着手小局」の重要性を強調。また得意の自筆の「書」を掲げ、知って学び感じるという「知・学・感」が経営者として企業として成長するために大切だとアドバイスしました。また、中国のギョーザ問題などで話題のコンプライアンスについては、「利益に走り、ものづくりに対するまじめさがなくなってはならない」と若手の経営者に警鐘を鳴らしました。
講演後の質疑応答では、「海外進出の際にどんなことに気をつければいいか」や事業継承の進め方などについて質問がだされました。海外7カ所に工場を展開してきた経験にも触れながら、菊池会長は「まずは、その国の風俗や習慣を知ることが大事」などと答えるとともに、事業継承にまつわる家族のエピソードなどを話しました。
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