埼玉ビジネス研究会(小原敏治会長=小原歯車工業社長)は9月4日、真工社(埼玉県戸田市、眞子岳志社長)を訪問、例会を開きました。同社の眞子勝利相談役から波瀾万丈の経営体験をうかがうとともに、07年の西海賞に輝いた同社の環境対応メッキラインなど本社工場を見学しました。
メッキ一筋の人生を歩んできた眞子氏は、樹脂メッキへ業態転換した当時を振り返り、「メーカー側の要求に応えるために何日も徹夜した。品質で妥協してはいけない」と強調。主力の取引先がつぶれて連鎖倒産の危機にも直面した際も「窮すれば通ずで、遊戯機器の仕事が入り夜中もラインを動かした」とピンチを乗り切った実体験を紹介しました。また「会社の宝となる”人財”と戦力となりうる”人材”を多く育ててほしい」と人づくりの重要性を次代の若手経営者にアドバイスしました。
参加者からは、同社が1年半前に長男の岳志氏に社長交代したばかりとあって事業承継について質問が出されましたが、眞子氏は「継いでくれてうれしかった」と本音をのぞかせる場面もありました。
今回は「いかにビジネスを発展させたか〜オヤジから学ぶシリーズ第13弾」とあわせて、「じっくり訪問シリーズ第6弾」も兼ねて実施、同社の最新のメッキラインや樹脂メッキの技術などを見学しました。
また、研究会終了後は、「暑気払い懇親会」も開き、事業承継や人材育成などの話題で多いに盛り上がり、明日の英気を養いました。
|