埼玉ビジネス研究会(小原敏治会長=小原歯車工業社長)は12月4日、例会を川口鍛工所(埼玉県川口市)で開きました。「いかにビジネスを発展させたか〜オヤジから学ぶシリーズ」第14弾として石田昭会長が講演。去年亡くなった前社長で弟の創三郎氏との二人三脚での経営や「住工共存」に向けたモノづくりなどについて熱弁をふるわれました。また同社を訪問後は、恒例の”望”年会をJR川口駅近くの「十和田」で開きました。
石田氏は「鐵は熱いうちに打て」という同社の伝統を引き継いできた経営体験を紹介。「住工混在」で移転を経験した苦労話や、「製品は冷えた時に寸法通りの大きさになっていなければならない」と厳しい精度が求められる鍛造の技術について熱心に語りました。また講演後に兄弟での会社運営に対する質問が出されましたが、「私が営業、弟が現場を見ていたので衝突することもあった」などと率直に答える場面もありました。
今回は「じっくり訪問シリーズ」の第7弾を兼ねて同社工場も見学。体全体に音と振動が伝わってくる迫力ある鍛造の現場を”体感”しました。を実感しました。
一方、望年会では参加者が交流を深めながら、一人ずつ来年の抱負を発表。急速に景気が悪化する中でも、「景気が良くなった時に備えて設備投資や人材育成に力を入れる」といった前向きな決意表明が次々と出されていました。 |