埼玉ビジネス研究会（小原敏治会長＝小原歯車工業社長）は5月27日、例会を渡辺製作所（さいたま市桜区）で開きました。「いかにビジネスを発展させたか〜オヤジから学ぶ」シリーズ第15弾として、渡辺伸治社長が講演。徹底した内製化を含めたモノづくりの方針や、力を入れている人づくりまで幅広く取り上げながら、熱弁をふるわれました。

　 渡辺製作所は150種類以上に及ぶ通信用コネクターなどを手がけているが、製造に必要な治工具類や自動機なども内製化していることを説明した上で、モノづくりを「お母さんの手作り料理」に例え、「社員がユーザーを知り尽くしたうえで、責任を持って製造している」と強調しました。

　 渡辺社長は92年から毎年、新卒採用を実施し、新入社員教育にOBを活用していることを紹介した。「社員は失敗して育つ」と人づくりに関して力強く語ってくれました。最後にこれまでの経営を振り返り、「皆さんの身近にはご両親という経営の師匠がいる」と次代を担う若手経営者にアドバイスしてくれました。

　 今回は「じっくり訪問シリーズ」第8弾も兼ねており、本社工場で実際に製作した自動機などを見学しました。