埼玉産業人クラブは「埼玉ちゃれんじ企業経営者表彰」に先立って開いた「第５４回定時総会」で、幸大ハイテック（羽生市）の小柳康雄氏、住田光学ガラス（さいたま市浦和区）の渡部洋己氏に「第３６回西海記念賞」を授与した。

　小柳氏は聴力を検査・測定する装置（オージオメーター）を被検者に使いやすく改良した点、渡部氏は脳神経を観察する装置（ＯＣＴ）の開発に尽力した点が高く評価された。ともに医療機器関連分野の発展に寄与するもので、両氏には同クラブの増田文治会長と饒波正紀理事長（日刊工業新聞社東京支社長）から盾と賞金５万円が授与された。

　今回は２０１６年の日刊工業新聞の記事を技術士らが厳正に審査し、創意・工夫・発明・考案・技術技能改善に功績のあった会員企業の従業員らを選出。同賞は、クラブ第２代会長を務めた三輪精機の西海図至夫氏による寄付金を基に創設した。