西海記念賞に輝いたコミー・横田さん（前列左２番目）、共同技研化学・渡辺さん（前列右２番目）

　埼玉産業人クラブ（増田文治会長＝マスダック社長）は４月１９日、優秀な研究開発や創意工夫などで功績をあげた会員企業の技術者らをたたえる「第３７回西海記念賞」をコミー（川口市）の横田鉄生さん、共同技研化学（所沢市）の渡辺文子さんに贈った。

　横田さんは航空機手荷物確認用の極薄ミラー「コミテクミラー」の開発を担当。従来製品と比べて重量はそのままに、大きさを３倍にすることで見やすく曲面にも設置が容易となったため、不審物や忘れ物の効率的なチェックを可能にした。

　渡辺さんは資源・環境負荷低減をもたらす「メカニカル疑似架橋型両面テープ」の開発で受賞。両面テープの層間でアクリル粘着剤の分子量に勾配をつけるとともに、ファイバーを均等分散させ機械的な疑似架橋を実現し顧客満足度を高めた。