埼玉産業人クラブは9月11日、川口商工会議所（細野壽雄会頭）と共催で「ビジネス交流シンポジウムin川口」をJR川口駅前の「キュポ・ラ」で開きました。脇本眞也経済産業省関東経済産業局長が基調講演し、これを受けて岡島敦子埼玉県副知事と地元・川口で活躍する経営者3人が「新産業のうねりの中で進化する次世代のものづくり都市」をテーマにパネルディスカッションしました。

　「新経済成長戦略と地域活性化戦略」と題して講演した脇本局長は、「イノベーションと需要の好循環がポイント」などと、同省の新経済成長戦略や国際産業戦略、地域活性化戦略について私見を加えて、わかりやすく解説。また企業における戦略的知的財産管理にも言及し、これから目指すべき姿について熱心に語りました。

　続いてのパネルディスカッションでは、岡島副知事が「地域の誇りになるような地域ブランドを企業が連携して育て、行政も支援していくことが重要」などと指摘。親子3代でものづくりを続けている小島鉄工所の小嶋隆善社長、ベトナム出身で起業したメトランのトラン・ゴック・フック社長、川口に新社屋を建設したばかりのコミーの小宮山栄社長のパネラー3氏も「ものづくりに、人づくり、街づくりが大切」などと積極的に発言、次世代のものづくりのあり方などについて幅広く討論しました。また会場の参加者も討論に加わり、議論が盛り上がりました。

　同シンポには、埼玉産業人クラブ会員や同会議所会員を中心に130人強が参加。懇親会では、岡村幸四郎川口市長を来賓に迎え、就任2ヶ月の岡島副知事をはじめ懇談の輪が広がりました。