埼玉産業人クラブ(住田正利会長=住田光学ガラス社長)は7月19日、「自立型中小企業を目指せ!市場創造で切り開く中小製造業、産業人の未来」をテーマに「川口例会」を川口総合文化センター「リリア」(埼玉県川口市)で開きました。講演で専修大学商学部の黒瀬直宏教授は「中小製造業の持つ強みを発揮することが、技術面と市場面での自立につながる」と強調。参加者を勇気づける講演会となりました。
黒瀬教授は、中小製造業の事業戦略に生かす情報活用を中心に講演しました。中小企業の弱い部分であるマーケティングの強化と新たな事業展開にとって「顧客とのやりとりなどで、相手のつぶやきが重要な情報となる」と、中小企業だからこそできる顧客密着にヒントがあることを指摘。また経験やノウハウで培ってきた技術力について、「中国や韓国などに比べ、暗黙知まで取り込める日本の技術は優れており専有性も高い」と評価しました。
講演会後の懇親会は、黒瀬教授が「情報の共有が重要」と指摘された通り、情報交換や交流の場として産業人クラブが果たす役割の重要性が改めて認識される機会ともなりました。