埼玉産業人クラブ（増田文治会長・マスダック社長）は7日、経済講演会をさいたま市中央区のラフレさいたまで開きました。本田技術研究所四輪R＆Dセンターの白土清成主任研究員が同社製軽自動車「NBOX（エヌボックス）」の開発経緯をテーマに講演しました。

　 NBOXは2011年に発売した人気車種。アクセルペダルの位置を従来車種より70ミリメートル前に出すなど車内空間を広くとったり、女性が一人で車内に自転車を積み込めるよう荷室のステップを低くしたりするなど工夫。白土主任研究員は「開発を進める際、徹底的に女性の声を吸い上げ反映させた」と紹介。また、商品開発の勘所について「顧客の要求は現在の商品に対する不満の声を意味する。これをヒントに自分たちの技術で顧客の要求を超える魅力を実現するのが大切」と述べました。

　 講演終了後は懇親会を開き、白土主任研究員を交えて歓談しました。