埼玉産業人クラブ(増田文治会長=マスダック社長)は8月30日、さいたま市浦和区内で「清水勇人さいたま市長との意見交換会」を開いた。市長就任翌年の2010年から産業振興と経済活性化にフォーカスして実施しており、今年で9回目。市内の企業トップや大企業の支社長ら計35人が参加した。
清水市長は「さいたま市成長加速化戦略」に関する講話で、大宮駅の高度化構想を紹介。駅東口近くに設ける東日本連携支援センター(仮称)を、福島市、新潟市など約20市町と組んで「東日本の対流拠点として(人、モノ、情報が)出会う、シンボル的な場にしたい」と力を込めた。
7年目を迎えた医療ものづくり都市構想は「臨床現場との連携を引き続き強化する」。企業誘致は20年度までに40社を目標としているものの、ビル空室率が0・3%であるなど「受け皿がない」のが現状。既存用地に関する情報収集や建物老朽化対策などにも取り組んでいくとした。
その後の懇談会では、同クラブ理事の近藤進茂日特エンジニアリング社長は「新しいさいたまのため、企業も自分たちで動かなければ」と乾杯の音頭をとった。同クラブ顧問の藤池誠治デサン会長は「重厚長大の時代は海がないことがネックだったが、今は違う。(内陸型の埼玉県は)視界360度の強みがある」と中締めをした。
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