埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会(長谷川勉会長=長谷川鉄工所社長)は17日、日本工業大学宮代キャンパス(埼玉県宮代町)で4月例会を開きました。今回は先端技術産業戦略推進機構による中小企業技術経営大学校の講座へ参加する形をとりました。
同推進機構は定期的に経営者向けの講座を開催しており、経済構造が激変する中で成果を上げている優良企業の理念や技術特性などを紹介しています。冒頭の挨拶で三浦宏一理事長は「イノベーションこそが日本の生命線だ」と科学技術振興の重要性を訴えました。第5期の7回目にあたるこの日は、海外勢との競争も激しい「めっき業界」で堅調な事業展開を見せる日本電鍍工業(さいたま市北区)の伊藤麻美社長が講演(写真)。伊藤社長は「常に開発を続けて、コストをたたかれないような企業を目指す」と自らの経営方針を披露しました。続いて、企業との共同研究で数多くの実績を持つ日本工業大学産学連携起業教育センター長の村川正夫教授が、起業家育成活動など同センターの取り組みについて講義しました。
講座終了後は、大学内の工業技術博物館を見学。モノづくりの歴史を生々しく伝える展示品の数々は、参加者の高い関心を集めました。
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