埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会（長谷川勉会長＝長谷川鉄工所社長）は1日、日本工業大学宮代キャンパス（埼玉県宮代町）で12月例会を開き、ものづくり環境学科の丹澤祥晃准教授の研究室を訪れました。

　丹澤准教授は、自然エネルギーを利用した発電システムについて研究。始めに、キャンパス内の実験設備を見学しました。参加した会員らは、温泉熱利用発電実験装置や風洞実験場などを熱心に視察（写真）。「実用化にはどれくらい費用がかかるのか」など関心を示す声が相次いだ。

　設備見学の後には、丹澤准教授が研究内容について説明。独自の鳥翼形風力タービン発電機は、主流であるプロペラ式に比べ翼の回転が遅く、騒音が少ないことがメリットだと説明。丹澤准教授は「企業と協力して、製品化につなげたい」と意気込みを語りました。

　NITECにとっては、この日が今年最後のイベント。長谷川会長が「次回は来年の賀詞交歓会。皆さん良いお年を」とあいさつし、1年を締めくくりました。