埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会（長谷川勉会長＝長谷川鉄工所社長）は5日、日本工業大学宮代キャンパス（埼玉県宮代町）で同大学や県内金融機関などと共同の産学連携セミナーを開き、会員や地域の企業関係者ら約170人が参加しました。

　今回は「東日本大震災後の原子力発電所」がテーマ。講師には、過去に志賀原子力発電所の設計・建設に携わった日本原子力技術協会（東京都港区）の山崎達広氏を招きました。山崎氏はまず、福島第一原子力発電所の事故について解説（写真）。同原発が津波の力に耐えられなかったことについて「技術者としてショックだった」と述べました。このほか、沸騰水型炉と加圧水型炉の違いやストレステストなどについても説明いたしました。

　同大学の柳澤章学長は「今は、改めて原子力について学ぶべき時。この講演を有意義なものにしてほしい」と会場に呼びかけました。