埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会（長谷川勉会長・長谷川鉄工所社長）は21日、埼玉県宮代町の日本工業大学で12月例会を開きました。第30回目となる研究室訪問は、平栗健史電気電子工学科准教授。

　講義では電波の定義や、無線LANの種類といった基本事項から、将来的に無線がどう活用されるかを展望しました。

　講義後は研究現場を訪問し、学生が短距離無線通信規格の一つ「ZigBee」を使った実験や、無線で人間の健康状態を把握するシステムを披露。参加者からは「どれくらいの距離まで通信できるのか」「実用化してほしい」などの意見がありました。

　平栗准教授は、ワイヤレスネットワークを専門に、無線通信のアクセス制御や、モバイル端末の省電力化と利便性向上に関する研究に取り組み「災害時をふまえ、どんな時でも電波を受信できる環境作りを進める必要がある」と述べ研究の重要性を指摘しました。