埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会（長谷川勉会長＝長谷川鉄工所社長）は3日、産学連携セミナーを、日本工業大学宮代キャンパス（宮代町）で開きました。会員や地元企業関係者ら180人近くが参加しました。

　今回は「激動する世界情勢と日本の選択」がテーマ。ジャーナリストで法政大学法学部教授の荻谷順氏を講師に招きました。

　荻谷氏は日本を取り巻く安全保障環境と国際経済環境の変化について解説。前者についてはロシアや中国などとの領土問題に触れ、「21世紀型の安全保障の考え方が必要」と述べました。後者については円高などがもたらしている日本経済低迷に言及。立ち直るためには、「スウェーデンの産業構造改革などを参考にすべきだ」と提言しました。

　講演終了後、村川正夫産学連携起業教育センター長が「中身の濃い講演で、印象に残った」とあいさつしました。