埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会（長谷川勉会長＝長谷川鉄工所社長）は8月1日、埼玉県宮代町の日本工業大学で産学連携セミナーを同大学や県内金融機関などと共同で開きました。会員や大学、金融関係者ら150人近くが参加。開会にあたって同大学の波多野純学長（写真）は「本学は平成13年に国際環境規格ISO14001を取得するなど、今回の講演テーマは非常に関心が高いものです」と挨拶しました。講演では温暖化が及ぼす日本経済へのインパクトをテーマに、テレビのコメンテーターなどを務める末吉竹二郎氏が登壇しました。

　末吉氏は、世界のエネルギー供給や効率化に対する投資と比べて、産業革命前からの気温上昇を2度以内に抑えるための投資の方が大きいことを強調。20世紀の経済成長は利益とともに大きなコストを抱えることになったと説明しました。これからは、持続可能な経済モデルへの転換を必要として、世界各国の取り組みを紹介しました。