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埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会(杉本賢次会長=丸一ゴム製作所社長)は2017年6月21日、さいたま市岩槻区の杉田電線本社工場で「カーボンナノチューブ」をテーマにした例会を開いた。埼玉県が「先端産業創造プロジェクト」の対象5分野の一つに「ナノカーボン」(CNT)を位置付けており会員の関心は高く、約20人が参加した。
日本工業大学工学部電気電子工学科の石川豊教授が「集積回路材料の変遷…ゲルマニウム、シリコンからナノカーボンへ」と題して基調講演。300度C程度の低温で多層CNTの合成に成功したことを踏まえ「CNTは発見されて約25年。まだ解明されていないことも多いが、燃料電池や人工筋肉など幅広い分野で実用可能性を秘めている」と述べた。
杉田電線の杉田幸男社長は、国と県の補助金で開発しているCNTについて経過を説明。「CNTは炭素繊維にかわる次世代材料。導電性や軽くて強くて柔ら かい特徴を生かせるよう開発を進める」と語った。その後活発な質疑応答が行われた。
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