埼玉産業人クラブ・NITEC埼玉産学交流会(杉本賢次会長=丸一ゴム製作所社長)は6月22日、日本工業大学神田キャンパス(東京都千代田区)で「6月例会」を行い、会員ら計15人が参加した。日工大大学院技術経営研究科の三宅将之専任教授が、デジタル化社会にあって企業経営者が一層認識すべき「価値創造とリスク」について講演した。
絵画や工芸品などの価格が世界経済の動きや時代の大きなうねりを受けて決められていることを引き合いに説明し、「ビジネスは貸借対照表をうまく制御できなければ、企業の継続も生き残りもできない」と述べた。
また数値目標について「経営上、決定は不可欠だが、それだけでは事業環境への変化に対応しにくく、事業の仮説や前提を明確にしておく必要がある」とし、仮説をチェックするための事業計画の重要性を訴えた。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)17項目に触れ「各項目が自社の活動にどうかかわるか考えたい。今後、SDGsを無視しては事業ができない時代となる」と力説した。
これに先立って日工大設立50周年を記念したNITEC寄付金を、杉本会長から成田健一学長に贈呈した。杉本会長は「実工学教育における輝かしい発展と功績に敬意を表します。益々の隆盛をお祈りするとともに、一層の指導をお願いします」とあいさつ。講演会後、懇親会を近くの中華料理「咸亨酒店」で行い、自社PRなどで大いに盛り上がった
|