埼玉ビジネス研究会（小原敏治会長＝小原歯車工業社長）は9月12日、講師に吉野電化工業（埼玉県越谷市）の吉野寛治社長を迎え、定例会を埼玉県男女共同参画推進センター（さいたま市中央区）で開きました。「いかにビジネスを発展させたか〜オヤジから学ぶシリーズ」の第11弾で、吉野社長は、著書「ものづくり屋の魂〜ナンバーワン経営のススメ」をテーマに、集まった若手経営者に向けてトップを目指す重要性や経営手法を熱心に語りました。

　講演で吉野社長は「ナンバーワンを目指す哲学が大事だ」と強調。「オンリーワンはよほどの努力と幸運がないとなれないものであり、さまざまなレベルや分野に応じたナンバーワンのほうがなりやすい」と指摘しました。その原動力となる社員に吉野社長が言い続けているのが「仕事の趣味化」であり、「やりがいや達成感にも通じる」と話しました。参加者からは人材の確保や後継者の育成などの質問も出され、今後の企業づくりに生かせるノウハウが凝縮された講演となりました。

　今回は産業人クラブの役員も特別に参加し、若手に交じって吉野社長の話に聞き入っていました。