□弘兼憲史氏（ひろかね・けんし）

1970年（昭和45）早大法卒、同年松下電器産業（パナソニック）入社。3年後に退職、74年に「風薫る」で漫画家としてデビュー。

サラリーマン時代の経験を反映させた「島耕作」シリーズは、83年に第1作が描かれて以来25年、文字通りライフワークともなっている。

「人間交差点」、「黄昏流星群」をはじめ、「ハロー張りネズミ」、政治漫画「加治隆介の議」など、現代社会に生きる人間の心理を鋭く洞察、描写した社会性の高い作品を数多く発表。漫画作品以外でも「島耕作に読む「底力」を発揮する人生哲学」など著書多数。

07年に内閣官房「美しい国づくり」プロジェクト・企画会議委員を歴任、紫綬褒章受章。妻は元アシスタントで「東京ラブストーリー」で知られる漫画家・柴門ふみさん。

山口県出身、1947年（昭和22）9月9日生まれ、60歳。