埼玉産業人クラブは10月21日、日刊工業新聞社と共催で「第30回埼玉県産業振興懇談会(知事懇)」をパレスホテル大宮(さいたま市大宮区)で開きました。埼玉産業人クラブの創立45周年を記念し、上田清司埼玉県知事と漫画家の弘兼憲史氏による「スペシャル対談」が実現。「元気アップSAITAMA」のテーマにふさわしく、30回の節目を迎えた知事懇は埼玉産業の発展に向け大いに盛り上がりました。
恒例の第1部「埼玉県幹部を囲む意見交換会」では、長谷川機械製作所の長谷川透社長と垣堺精機の垣堺正男社長が代表して県産業労働部の幹部と意見交換。中小企業におけるワークライフバランスの実践や技能伝承を含めた人材育成などについて質疑応答し、県の対応や支援策などについて理解を深めました。
今回の目玉となる第2部「スペシャル対談」は、同じ団塊の世代である上田知事と弘兼氏の息があったやりとりで世代論からスタート。弘兼氏の代表作「島耕作」シリーズのエピソードから理想のリーダー像などについて対談は広がりました。また上田知事が県の融資制度や財政などについて具体的に図を持って弘兼氏に紹介。少子・高齢化が進む中での埼玉県の対応、企業をサポートする行政のあり方などでも示唆に富む対談となりました。笑いもある楽しい雰囲気の中で満席の約150人が熱心に対談を聞き入り、「多くの気づきがあった」などの感想が寄せられました。
また、引き続き開かれた懇親会では、経済産業省関東経済産業局の塚本修局長があいさつ。対談の熱気そのままに厳しい状況を跳ね返す産業人クラブ会員の話も聞かれ、「元気になれた」という産業人クラブならではの交流の場となりました。