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二期にわたって続いているブッシュ政権は当初弱いといわれていた経済運営に成功し既に四年以上4%を超えるGDP成長率を達成するという実績を残しており、米国財界もその結果に満足している。 |
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この結果として、国内の雇用環境も改善、これが米国国内の内需を支える一つの原動力になっている。 |
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国内雇用環境の改善と共に米国企業の多くは労働生産性の改善に強め、基礎体力を強化する動きに出ている。 |
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こうした企業体力強化の為に、ブッシュ政権は減税と規制緩和の更なる拡大を行い政界・財界の強調が見られている。 |
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一つの典型的な懸念派インフレ問題であるが、ここは通貨の番人であるグリーンスパン氏の力量に任せながら、経済発展と物価の安定を図る政策運営をバランスよく実施してきた。(今年はこのグリーンスパン氏の勇退の年となる。) |
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その一方で双子の赤字問題などの弱点に焦点を充て、米国経済に不信感を向ける見方もあるが、現状の国際経済情勢を見ると、軍事外交問題も含めて米国経済の悪化を期待する声は弱く、結局がこうした見方が米国経済に不信感を突きつけるような決定的な要因とはなりえない。特に基軸通貨・米ドルを軸とした国際金融社会に於ける「米国経済と米ドル」に対する評価は引き続き、相対的に見れば堅実であると考える。即ち、米ドル安はあっても「暴落」はない。 |