私の見るところ世界は混沌です。
日本も混沌です。
世界は、
*東西冷戦終結後の唯一の超大国・米国の登場
*それに伴う基軸通貨・米ドルの拡大
を背景に、米国が世界経済のブラックホール的存在となり、世界のものとサービスを吸収、その対価として吐き出した紙切れである米ドルが世界に溢れ、現在の世界は実体経済以上に資金が溢れています。(例えば、外国為替市場の取引でみると、実体経済の取引比率はどう見積もっても全体の10%に満たないものと見られています。また、為替のプロの次の最新コメントをご覧ください。曰く、「先週は週央に開催されたユーロ圏首脳会議をにらみつつ市場参加者のリスク回避志向を反映し円が買われる展開であった。これを受けて米ドル/円もじりじりと値を下げその安値を75.66へと更新した。米ドル/円が戦後最安値を更新しながらも、これまでのように急落とならなかったのは75円台でミセス・ワタナベと呼ばれる本邦個人が外国為替証拠金取引を通して大きく買い越したからだ。東京金融取引所(くりっく365)が公表している残高データによると、米ドル/円のロング・ポジションは今月に入って149,838枚増加しておりこれは約15億米ドルとなる。くりっく365は日本の全外国為替証拠金取引の約10%を占めると見られており、市場全体では15億米ドルのネット買い越しがあったと考えられる。」とのこと。いいか悪いか、正しいか正しくないかは分かりませんが、とにかく現在の国際金融市場では、例えばこうしたミセス、ワタナベのような動きの影響も受けているようであります。)
即ち、行き過ぎた信用創造による実体経済以上に溢れた資金を一旦吸収しないと世界経済にはなど、どのような対処療法を施しても、新たな副作用、問題が発生すると私は考えています。
しかしながら、
*一度味わった経済的繁栄はそのまますぐには手放したくない。
*世界人口を現水準で支えていくためには、急激な金融収縮はむしろ混乱を引き起こす。
といった背景から、世界のリーダーたちはこの、行き過ぎた信用創造の是正にはどちらかと言えば消極的であります。
従って、
「金融機関に対する不安は解消されず、世界経済も本格回復に向けて抜本的な対策を打たず、結果として、真の突破口が見いだせない。」
ということになるのでありましょう。
更に、日本も、
*税制改革に関する問題
*TPP加盟問題
*沖縄問題
などを背景に、永田町自身が組織の組み換えに向けた動きを示すムードがあり、その結果として、一時的な混乱、混沌があるかもしれません。
こうした混沌の状況にあるからこそ、私たち庶民は一旦、
「原点回帰=自らの立ち位置を自らしっかりと見極めること」
をする必要があるのではないでしょうか?
まだまだ、日本を含む世界の混乱と混沌は続きそうであります。 |