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2012年9月[Sanada発 現場から]


[南米訪問記]

 

8月後半から9月2日まで、年一度の恒例行事である企業の皆様方との海外視察で、ペルーとブラジルに入りました。

私にとっては、初めての南米大陸の旅となりました。 今回はその様子をお伝えさせてください。

[南米戦略のへそ、ペルー]

 

IMFの統計によると、2010年のペルーのGDPは、1,534億米ドルとなっています。
ペルーはまた、アンデス経済共同体の加盟国であり、また、メルコスールの準加盟国でもあり、アジア太平洋経済協力と南米共同体の加盟国でもあります。
現行の通貨はNuevo Sol(訳 : 新しいソル。ソルは太陽を表す。かつての通貨ソルに代わって導入された通貨)とされています。
産業の中心は、銅、鉛、亜鉛、銀、金などの鉱業であります。
また石油やガスなどの天然資源も産出されます。
中国本土に次いで世界第2位の漁獲高となる漁獲高となる水産業も主要産業であります。
最近では、ウマラ大統領(日系人学校卒業で知日派、日本との経済連携に期待を示す、経済優先姿勢を示す大統領と見られている。)が内閣改造を行い、バルデス首相ら6人を交代させています。
後任首相には司法相を務めたヒメネス氏が就任していますが、主要産業である鉱業の鉱業開発をめぐる住民らの抗議活動が拡大し、混乱する中を沈静化させる狙いがあったと見られています。
また、ウマラ大統領は、やはり主要産業の一つである水産業界と歩調を合わせながら産業の高度化を図り、国民の栄養改善に取り組む方針を表明するなど、ポイントを押さえた政策運営をしていると見られています。
こうした中、本年上半期の輸出は微増、輸入は1割増となっており、ペルー国税庁の2012年上半期(1〜6月)の貿易統計では、輸出は前年同期対比0.2%増の218億4,000万米ドル、輸入は11.0%増の200億4,900万米ドルとなり、このうち対日貿易は、輸出が21.3%増、輸入も21.5%増となっています。
そして、こうした外需部門の動きもあり、本年のGDP成長率は5.1?7.1%と高めの水準が期待されています。
尚、このペルーは、スペイン人侵略の後、スペイン人が齎した伝染病の為、現地人の人口が侵略当時の約10分の1に減るなど、人口減少が顕著となり、これらの労働者不足を埋めたのが、黒人、そして中国人(苦力)であり、その後にペルーに渡ったのが日本人であったようで、日系南米移民の初めての国はブラジルではなく、ペルーであります。
さて、現地のジェトロ、商工会議所、日系商社の方々のお話を総合すると、

  1. ペルーの2002年以降の経済発展の一つの特徴はコモディティー価格の上昇をTake Chanceした輸出の拡大と経済発展の促進、それによる内需産業の拡大と言う経済拡大の循環にあり、例えば主力産業の一つである鉱業に関連し、重機やその周辺アフターケアなどのサービス部門の拡大が新規ビジネス、新規雇用を生み、また、通信や鉱業などの投資拡大に繋がっていると見られている。
  2. こうした経済システムを背景に今年、来年と6%GDP成長を達成、2014,2015年には6.5%成長が期待されている。
  3. 金融システムが発展していないことが一つの課題ではあるものの、そのおかげで、2008年のリーマンショックや最近の欧州財政危機の余波は比較的少ないという思わぬメリットもあった。これが最近の経済回復の早さに繋がっているとも言える。
  4. 南米諸国間の経済関係の緊密化も進み、各国の中核資本が、言語、文化、風俗や商習慣、或いは歴史などの共通項を背景にしながら、多国間相互展開を図っており、ペルー資本も南米各国に進出するなど、特にブラジル、コロンビア、ブラジル(マナウスなど、主として北部)とのビジネス連携は更に深まる傾向を示している。
  5. ウマラ政権は経済成長と貧困の削減の両立を目標に鉱業対策、南部の石油化学産業集積構想、非伝統産業の発展拡大などを具体的に掲げ、産業界、富裕層の支持を得ながら政策運営をしており、日本との接点の可能性は高い。
  6. 日本企業にとってのビジネス環境を見ると、経済発展のスタートが他の南米諸国よりは相対的に遅れたペルーにはビジネス競争が緩やかな局面がある、ペルーと日本の間では既に経済連携協定が結ばれ、この活用が容易であり、効果を示す可能性が高い、他の南米諸国と比べても圧倒的な親日国であり、例えば、直近の自動車の日本車新車販売シェアは全体の約4割を占めるなど、日本製品、日本に対する信頼感は圧倒的に高いといった有利点が特筆される。

といった点を皆様が指摘されており、こうしたお話を受けると、日本としては、ペルーに投資すると言うよりも、先ずはペルーに日本製品を、量をあまり追わず、むしろ利益率を意識しながら輸出していく、或いは技術移転をしたり、ペルーの人材を教育し、日本国内で使う、その上で状況に応じて、後に対ペルー投資を展開する、その一方で、これらとバーターにしながら、ペルーから必要な天然資源や食糧を輸入し、日本に不足する、食糧・エネルギー資源・原材料の安定供給先の一つにこのペルーを加えていくといった経済連携の仕方が重要ではないかと考えます。
更に、皆様方のお話の中で、
「なるほど!!」
と頷いたお話があります。
即ち、それは、
「このペルーを一国として捉える勿れ。
親日的なペルーは南米ビジネス展開の軸となり得る国である。」
ということであり、例えば、
「ペルーにコロンビア、チリを加えたCPCトリオ(ジェトロ石田所長様命名)は、人口合計で約1億人を超える地域となり、世界銀行・国際金融公社が発表した“2012年・ビジネス環境の現状”では、183カ国中、チリが39位、ペルーが41位、コロンビアが42位と外資にとってもビジネス環境が整っている人口の多い地域といえ、例えば、それは中国本土の91位、ロシアの120位、ブラジルの126位、インドの132位を大きく上回るビジネス環境良好国とも言え、BRIC’Sよりも先ずはCPCトリオであろう。(因みに人口が1億人を超える12カ国の中でこのCPCトリオよりも順位が高い国は米国と日本の二カ国のみである。)」
とのコメントでありました。
これは、私の言葉で言うところの、
「ビジネス展開するに当たって、質・量共にメリットを享受できる可能性が高い地域としてのCPCトリオ」
といった表現が出来、大変興味深く、
「ペルーに進出しつつ、CPCトリオとのビジネス展開を軸にしながら、優良企業グループをパートナーとして掴み、これを基にして幅広い南米ビジネス展開を図っていく。」
という可能性の広がりを意味するものであります。
実際に現地に入ってみると、日本ではなかなか気がつかない興味深い点に触れることが出来、大変勉強になりました。
ところで、ペルーの下にあったかつてのインカ帝国=但し、インカはスペイン人が名付けた名前だそうで、もともとは、四つの州を意味するタワンティン・スーユがその名前であったそうです。=は、今の国際社会とは全く異なるシステム、これを私にコメントをさせて戴ければ「良い」システムに支えられていたと思います。
即ち、その典型的な特徴を少し列挙すると、次のようになります。
*貨幣経済ではない社会であること。
*王族も含めて、基本的には相続を認めていないこと。
*文字文明ではなく、キープといわれる記号にその歴史や文化を忍ばせ伝承してきたこと。
*現地語で「おへそ」の意味となる「クスコ」を軸とした社会を構築して、テリトリーを拡大、その際にクスコを軸としながら、隊商が一日で移動できる距離にずつタンポ=宿場町を置き、そのタンポにはコルカと呼ばれる高床式倉庫を必ず築き、そこに食糧、水、武器、衣料などを置いて、飢饉や戦争に備え、「地域庶民の生活を支える基軸」を作り、極力、争いの起こらない社会構築の基盤としたこと。また、その宿場町同士、或いは首都クスコを結ぶためにチャスキと呼ばれる早飛脚が活躍したとされていること。
などが特筆されます。
物質文明にとらわれず、極力平穏を好み、相続を含めた貧富の格差を起こしにくくし、正当に働く者に対しては正当なる対価が行き渡る社会を苦労しながらもじっくりと時間を掛けて構築していった社会がインカ帝国と言えるのではないでしょうか?
拝金主義で物質的な富を求めやすくなっている現代社会、特に米ドルを基軸とした貨幣経済の中で行き過ぎた信用創造によって混沌を深める西欧文化を軸とした現行世界にとって、一度、その精神を見習うべきは、「インカの魂」かもしれません。
そして、クスコの街を尽く打ち壊しスペイン化した残骸の現在のクスコを見ながら、歴史に見られる世界の変遷といったものを感じながら、将来を考える良い機会ともなりました。
また、マチュピチュにも入りましたが、観光地化されてきているとはいえ、その壮大さはやはり一見の価値があるものでありました。
聖なる谷の高級ロッジを朝六時に出発、パスを使った後、有名なペルー鉄道の展望列車でクスコ・マチュピチュの往復の旅を楽しみましたが、このペルー鉄道はオリエント急行も資本参加している鉄道路線でドル箱路線として繁盛しています。
車内では、スナックと飲み物サービスの他、民謡舞踏のショー、そしてアルパカの着物メーカーとタイアップしたミニ・ファッションショーなどの催し物もあり、ドル箱路線に甘んじず、乗客の楽しみを惹く工夫もされています。
そしてマチュピチュそのもの、列車の到着駅から更にバスで約400メートルの標高差をくねくね道で30分程度上がって到達することになりますが、未だに何の目的の都市であるか、学会での意見も分かれているようです。
しかしそんなこととは関係なく、壮大なマチュピチュ山を中心とする山々を一望できる尾根に築かれたこの空中都市は、聖なる山々への信仰と太陽を信ずるインカの人々の心を捉えた世界文化遺産並びに自然遺産の勲章も持つ複合遺産として世界の人々を集め、一節では、
「ペルーのGDPの約3%を稼ぐ山」
として、文字通り、ペルーにとっては無くてはならない聖地となっています。
高低差のある石畳の三時間以上にわたるじっくりとした見学は、その疲れも忘れる楽しいものでありました。
また麓のマチュピチュ村にはお土産物屋、レストランやカフェ、パブも並び、またマッサージ屋さんもあり、すっかり観光地化されていましたが、町中にある学校などを見るとのどかな現地の雰囲気を残していました。
そして、現地で人がちょっと意識を失い倒れてしまいましたが、直ぐにお店の中から店主の女性が飛び出して助けてくれたら、ガードの男性が駆けつけてくれたりなど、その時の町中の人々の親切な、そして真剣な優しい対応を見て、観光地化されているとはいえ、人々の優しい気持ちは今息づいているといったことを感じる旅でありました。
今回はそうした意味で、新しいものを強く感じました。
尚、私がインカの魂の中で最も感じ言っているものは、
「この世の中は“対”の文化である。」
ということ、つまり、正負、明暗、男女、強い弱い等々、この世の中のすべてのものは「対」によって二つに一つで成り立っていると言うこと、バランスの上に成り立っているということであります。

 今のままの世界で行くと、このバランスは崩れ、一旦は暗黒の世界に陥るかもしれない、そんなことを示唆しているインカの魂に、私自身は一番感じ入るものがありました。
[期待が大きいブラジル、しかしながら、借金体質は依然としてーーー]

BRIC’Sの一角であるブラジルは国土面積世界第五位、人口規模世界第五位、GDP規模世界第六位と、中国本土、インド、ロシアと共に潜在的な労働者の数、潜在的な消費者の数を背景にしながら、大量生産大量販売型のマス経済を軸に発展しており、またブラジル経済は、次回オリンピックの開催もあり、表面的には元気そうに見せています。
また軍事政権からの転換を図った後、労働党を中心とするルセフ連立政権は格差是正と安定的な経済成長を背景に「政治的安定性」を増しており、こうした状況がブラジル経済の堅調さに繋がっていると見られています。
しかし、それでも足元の実績はやはり世界的な経済不振もあって、その余波を受けてきています。
そこで、ブラジル在住の企業やジェトロの皆様方、日系ブラジル人の皆様方のコメントを総括すると次のようになるかと思います。
厳しい国際ビジネス環境下、中央銀行では、2012年のGDP成長率見通しが1.90%となると予測、また最近の民間研究機関等の予測は更に低下し1.8%成長となるなど、2%を割り込みました。
こうしたことから、ブラジル政府は年初に4.5%成長と見込んでいたものの、その後修正を行っており、2011年のGDP成長率2.7%よりも低くなることはもはや確実と見られはじめています。
ブラジル経済を支える内需部門は行き過ぎた景気拡大を抑制すべく、引き締め経済の中で鈍化したものの、上述のような状況からインフレ率を睨みながら、ここにきて官ら姿勢に転じています。
また外需部門は商品価格の上昇を背景に貿易収支黒字を記録するなど表面的には堅調に推移しているものの、その商品価格の低下や欧州財政危機の余波を受け、同じく不冴えとなりつつあります。
かつてのハイパーインフレの経験からブラジル金融当局は、インフレの未然抑制に高い関心と強い政策姿勢を示す傾向がありますが、最近までは政策金利の高め維持を取り、これによって高金利通貨レアルに対する投資を拡大し、レアル高を助長、現在も長期的視点から見ると、レアル高トレンドの中にあるとも言えますが、ここにきて、上述の通り、金融緩和に転じて、ブラジルの実質金利は今年7月には2.3%にまで低下し、レアル安調整に入りつつあります。
ブラジルに対する日本からの投資は2011年年間では75億米ドルと世界第四位規模となり、また日系欧州拠点からの対ブラジル投資を勘案すると、更に投資金額は増加し、米国やスペインを上回り、オランダに次ぐ、対ブラジル投資国となっているのではないかとの見方も出ています。
進出地域の大宗はサンパウロであり、これに次いでマナウス、リオデジャネイロ、ミナスジェライスなどとなっていますが北東部=ノルデステ=への進出、また第三次産業分野の対ブラジル投資が増加するのではないかと期待されています。
一方、中間層の人口規模が全体の6割に向かって増加し始めており、内需拡大の基礎はまだ残っています。
そして、そうした内需部門の一つの核が国内自動車の販売に見られていますが少なくとも500〜600万台規模の市場にまでは拡大していくものと期待され、内需拡大の“伸びしろ”があるとも見られています。
 しかし、いずれにしても、経済成長の減速傾向が強まる中で、ブラジル政府は政府調達の拡大による景気浮揚やレアル高対策、減税措置、貿易へのファイナンス拡大などを模索しています。
特に、成長加速化計画の政府調達版といえる政策であり、トラックや建設機械、軍用車両など総額84億3,500万レアルの財政出動を伴う景気対策が進められつつあるということであります。
また、自動車産業の不振や消費の鈍化により、ブラジル政府はまた、工業製品税(IPI)の税率を調整することでの景気てこ入れ策も示しています。
果たして、こうした政策がきちんと効果を上げていくのかどうか、大いに注目したいところであります。
また、南米最大の金融市場であるサンパウロ証券取引所=BOVESPA)を訪問しましたが、ここでは、証券取引はもちろん、商品取引、派生商品取引の拡大も見られ、文字通り、国際金融市場への転換を推進しています。
市場に対する投資家の信頼を高めるための透明性拡大努力、法整備の充実、税制の変更、投資規制の緩和、上場基準の緩和方向での明確化推進や国際的な情報インフラ整備の推進などが行われる中、北米、就中、米国や南米の外国人投資家の投資は拡大してきています。
更に、IPO拡大の為の戦略も実施され、サンパウロ証券市場での資金調達をトライする企業も増加傾向を示しています。
一方、農産品や酪農品、鉱物などを軸とした商品取引も拡大、中には生きた牛を対象とした金融商品といったものも取引されています。
尚、金融面については、そもそも、
「ブラジル経済は借金をして消費を拡大する傾向」
が強く、更に、またその借金の返済に対する義務意識、意欲が決して強くないことから、下手をすると1980年前後に見られた金融を背景とした大混乱が発生する火種と言ったものは水面下で存在しているものと感じました。
 また、対ブラジル直接投資については、一般論からいえば、その潜在性の高さは疑いなきものの、現状では、
*借り入れが容易ではないことから、特に外資系企業にとってはEQUITY資金を厚めに入れざるを得ない=COUNTRY Riskを多く取ることに等しい=。
*為替相場が不安定である。
*各種規制が残っている。
*インフレ懸念を抱える可能性が依然として高い。
*人件費やインフラコストの高騰が顕著となっている。
*人材確保とその人事管理が決して容易ではない。
*部材や設備機械の国内調達が容易ではない。
といったことが直ぐに挙げられ、如何なる形であっても、外資系企業の対ブラジル投資は容易ではないと考えておくべきではないかと思います。
そして翌日はまず、朝一番に市内ではサンパウロで最も伝統のある高級住宅街近くにあるサッカー場の中に入りました。
開放しているサッカー場の中を見学、サッカー場内にあるショップでコリントスのトレーニング服やバッジなどを買い求めました。
更に市内の公設市場に行きましたが、ここは食料品のみを扱う市場として、整然としており、二階は市場の中を一望できる見晴らしの良いレストランがあるなど、綺麗でありました。
話を聞くと、
「街中のお店よりも良いものを買う時に来る市場」
とのこと、活気のある雰囲気を確認しました。
 一方、郊外の庶民が行く大型スーパーでは、食品のみならず、生活必需品、雑貨、洋服、電化製品等々、様々なものが販売されていますが、見ていると、庶民はアメリカ型の、
「纏め買い、クレジットカード支払い」
も多いようで、公設市場とは全く違った様相でありました。
 また、市内中心部にある東洋人街にも足を運びましたが、ここでも様々な日用品、雑貨が販売されており、規模は全く小さいですが、その名の通り、東洋でよく見る市場の雰囲気が味わえるところでありました。
 尚、東洋人街はもともとは、
「日本人街」
と呼ばれていたようですが、最近は東洋人全般、就中、中国人の進出が増えて、東洋人街と呼ばれているようです。
 更に、そうした東洋人、特に中国人が経営するお店は、「日本的」な名前がついています。
 これは即ち、
「中国風の名前でお店を開いても信頼を得られず、あたかも日本人経営者が展開しているように見せかけないと繁盛しないことにある。」
といった理由がその裏に潜んでいるとのコメントもありました。
また、安保闘争などを経験し、日本の将来に疑問を感じた方が、ポルトガル語もあまり分からぬ中、荷物二つを抱えて、文字通り、片道切符で単身ブラジルに渡り、初めは養鶏場で働き、その後、狂犬病となり、治療を終えた後に転職、自動車部品メーカーで頑張り、勤勉に働いて部長まで務めた40代半ばに、
「自分は何のためにブラジルに来たのか?」
と初心を思い直して、そこから起業した実業家と面談を致しました。
 工場はサンパウロ市内から自動車で約一時間離れた町にあります。
日系二世の夫人も、ご主人の強い思いを尊重し、子育てをしながら、御主人を支え、今ではプロポリス製品の研究開発と商品化で成功され、更に、子会社として食品検査のラボも持ち、他社の食品検査も受け持つ事業展開を軌道に乗せ、最近では、焼酎の生産とラーメンの麺の生産を開始、とうとう町内ではラーメン店も展開されたそうです。
我々一行はそのお店で、少しだけプロポリスのエキスの入ったラーメンや餃子を戴き、舌鼓を打ち、深夜、最終目的地・イグアスに入りました。
 イグアスは世界的にも有名な瀑布のある地域で、アルゼンチン側にトロッコ列車で入った後、ブラジル側も散策し、最後の楽しい南米訪問を閉めました。

 以上が、今回のペルー・ブラジル訪問記であります。
少しでもご参考になれば、幸いです。

 次回号も引き続き宜しくお願い申し上げます。

 

 

以上
 
愛知淑徳大学 ビジネス学部・ビジネス研究科
教授 真田 幸光


真田先生のプロフィール
真田 幸光氏(さなだ・ゆきみつ)
愛知淑徳大学ビジネス学部教授。
1957(昭和32)年生まれ。81年慶大法卒、東京銀行(現・東京三菱UFJ銀行)入行。韓国延世大学留学、ソウル支店、資本市場第 一部、BOT International(H.K.)Ltd.出向などを経て、97年独系ドレスナー銀行東京支店・企業融資部長。98年愛知淑徳大学ビジ ネス・コミュニケーション研究所助教授に就任。2002年4月同 教授、2004年4月より現職。
著書は『日本の国際化と韓国』、『アジアの国、日本』など多 数。 NHKクローズ・アップ現代などテレビ、ラジオ出演をはじめ、中小企業大学校ほか活発な講演活動を展開中。
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