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2015年5月[Sanada発 現場から]


[Radicalにビジネス展開を]

 皆さん、私達は、
「今のままの世の中がこのまま安定的に続く。」
などとは考えてはいけないようです。
 特に昨今の国際情勢はそうしたことを許さぬ状況にあるように思います。
 これまでの世界秩序が変わっていけば、自ずと私たちの行動様式もそれに伴って変化をさせていかなければならないと言うことかと思います。
 特に、第二次世界大戦後、就中、東西冷戦以降の米国を中心とした国際経済秩序の軸に合った、
「英語、米ドル、英米法、ISO、米国会計基準」
といったスタンダードの変化の兆しも見られ、国際組織についても、
「アジアインフラ開発銀行構想の進展」
などを見ていると、
「国際復興開発銀行を中心とする世界銀行グループ体制」
に新たな変化を齎すかもしれません。
 こうしたことを考えるに付け、
「我々は保守的であってはならない。」
と私は考えています。

 さて、こうした中、先般、あるホテルのレストランで食事をしていたところ、隣の欧米人四人の会話が聞こえ、また、大きな声での会話であったことから、否応無しにその内容がはっきりと聞こえてきました。
どうやら日本の工業技術のことを話している様子で、その会話の中では、盛んに、
「radical」
と言う言葉が出ていました。
 ところで、この「radical」と言う言葉には私はちょっとした思い出があります。
受験勉強の中で、良く使われる意味の、
「過激な」
と言う意味ばかり頭にあり、かつての国際ビジネスをしていた頃の仲間に、
「You must be more radical than you are now.」
と言う言葉を、
「そうか、もっともっともっと過激になれと言われているんだな。」
と解釈し、本当に過激な仕事をしていました。
 しかし、お気付きですよね、ここでの「radical」は、過激と言うよりも、
「革新的に仕事をしなさい。」
と言う意味で使われていたのであります。
 そして、冒頭の欧米人四人の会話では、
「日本のモノづくりに於ける仕事ぶりは、革新的であり、素晴らしい!」
と言う意味で使われていました。
 ドラッカー先生の言葉のように、
「変化を当然かつ健全にものとして捉える」
ことを意識しつつ、
「radical=革新的」
に頑張る日本のモノづくりは、今も世界から、
「respect=尊敬」
されているものであると思います。
 今回の欧米人たちの会話によって、
「今の自分以上にもっともっと革新的になり、頑張りたい。」
と改めて考えるきっかけとなりました。
 是非、読者の皆様方もRadicalにビジネスの展開を加速化なさってください。
 それが、貴社を、否、日本を再生する最大の原動力となると私は確信しています。

 引き続き宜しくお願い申し上げます。


 
以上
 
愛知淑徳大学 ビジネス学部・ビジネス研究科
教授 真田 幸光


真田先生のプロフィール
真田 幸光氏(さなだ・ゆきみつ)
愛知淑徳大学ビジネス学部教授。
1957(昭和32)年生まれ。81年慶大法卒、東京銀行(現・東京三菱UFJ銀行)入行。韓国延世大学留学、ソウル支店、資本市場第 一部、BOT International(H.K.)Ltd.出向などを経て、97年独系ドレスナー銀行東京支店・企業融資部長。98年愛知淑徳大学ビジ ネス・コミュニケーション研究所助教授に就任。2002年4月同 教授、2004年4月より現職。
著書は『日本の国際化と韓国』、『アジアの国、日本』など多 数。 NHKクローズ・アップ現代などテレビ、ラジオ出演をはじめ、中小企業大学校ほか活発な講演活動を展開中。
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