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2020年4月[Sanada発 現場から]


ビジネスに関する真田の私見


 今回は、ビジネスに関する私見を二つご披露させてください。
 少しでもお役に立てば、幸いです。

[ビジネスの基本]
私見ですが、私は、ビジネスを以下のように捉えています。

「ビジネスは、人様のお役に立って、ありがとうと言って戴いて、対価を戴く。
その対価が売上高となる。
そして、その売上高からコストを差し引いたものが、営業利益となる。
それこそが、本業の利益となる。

さて、その人様のお役に立とうと思う心がビジネス、企業の理念となる。
従って、その理念こそが、ビジネスの源泉となり、そこには、

がなくてはならない。
その夢がただただ儲けたいと言った我欲ではなく、真に人のお役に立ちたいと言う心に支えられていれば、例え時間が掛かっても、そこには、支援者が現れてくる。
その支援者は、出資者、従業員、そして顧客と言った形で現れてきて、そのビジネスを成功に導く牽引車となる。

一方、人様のお役に立つとは、言葉を変えれば、人々が困っていること、できないことなどを解決していくことに散見される。
そして、人様のお役に立つことの中に、
需要
を見つけることが出来る。
その需要の最たるものは、
人々が生きていく為に必要なもの
となり、
水、食糧、原材料、エネルギー
の近くに存在し、更に、そうしたものを束ねる、
金融
の近くに存在する。
尚、最近は真田の倫理観には反するが、
国防関係
のビジネスに対する需要も高まっているようであるが、真田はこれをビジネスとは認定したくないと考えている。

ところで、今のビジネスの世界の様相を見る一つの根源的な視点からすると、マルクス・エンゲルスが言った、
ものを所有する者はブルジョア、多くを所有しない者はプロレタリアート
と言う構造は社会の技術的な発展とともに変化し、今は、
資金を所有する者はブルジョア、あまり所有しない者はプロレタリアート
となり、更にこれが、
情報を所有する者はブルジョア、多くを所有しない者はプロレタリアート
と言う形に変化してきており、
ビジネスの4要素たる、人、もの、金、情報のうち、ビジネスの視点から見ると、今、相対的に、最も、関心が持たれているものが、
情報
となる。
こうしたことから、今、ビジネスの世界では、情報に対して、センシティブとなっており、勝ち組となろうとする者は、多くのデータ(=ビッグデータ)を集め、これを分析し、その傾向と対策を考え、消費者の先回りをして、
人のお役に立つビジネスを構築
し、ビジネスを成功に導こうとしている。
こうしたことから、
ビッグデータ
なるものが注目され、その結果として、ビッグデータを集める為に必要な、
情報通信システムのハードとソフト
に関連するビジネスも今、注目されています。
但し、真田が見るところ、これだけであれば、ビジネスのツールでしかありません。
そして、ビッグデータの集約版が、
電子マネー
にあり、これが新しい金融システムに繋がっていく可能性も出てきた。

以上を踏まえ、ビジネスの視点から考えると、ビジネス成功に至る道を考えると、
Logical Thinking
System Thinking
Design Thinking
そして、もう一つ、
Share Economyのあり方
を基に、ビジネスチャンスを捉え、きちんとビジネスの計画を立て、人様のお役に立って、ありがとうと言ってもらって対価を戴く、その対価からコストを差し引いたものをプラスにする、
と言うことになる。
尚、特に、最後のShare Economyと言う概念は、人、もの、金、情報の需要と供給の間に立ってビジネスを行うことに等しく、
他者との共存、和を以て、尊しと為す、ことを本領とする、我が大和民族
にとっては、他者に比較優位を持つとも言える。

最後に一点、きちんとビジネスの計画を立てる、という視点から、詳細なることを一言、
人もの、金、情報の視点に分類をして、それぞれの現状認識した上で、将来を予測し、総合的な予測を完成させる。
その際には、必ず、
数値予測
を明記する。
そして、実際に、実行に移った後は、その数値計画と実行した結果の数値の差を捉え、何故、そのDifferenceが生まれたのかを検証し、新たな対策を立て、更に計画を現実に即して推進していく。
こうしたことを繰り返ししていけば、ビジネスは必ず成功に至る。
何故ならば、成功するまで諦めない覚悟がそこにあるからである。」

と私は考えています。

付録    真田が考える日本のビジネスの強み

少量変量多品種高品質であり、上手にやれば、高利潤が求められる可能性がある。

一騎当千の精鋭がいる。
他者を思う意識が強く、それが、需要を探す原動力となり、また、ビジネスに於ける真の協調性を生んでいる。

マニュアル化出来ない技術・ノウハウを大切にしている。そして、マニュアル化出来ない技術をマニュアル化しようとする真摯な姿勢がある。

基礎技術というよりも、どちらかと言えば商業化技術が得意であるということを前提にして、
高度核心技術
高度製造装置
新素材の開発意欲が高く、また、
メンテナンス
に得意さを発揮する。

[ネットショッピング]
 今の時代には、ネットでのビジネスは一つの道であります。
 そこで、ネットショッピングについて一言。

 実際のビジネスの世界にあっては、やはり、
「ショッピングの場」
は一つの大きなビジネスの場であると思います。
特に、私のような古い人間は、
「モノを見てから、しっかりと確かめて購入する。
この目で見ていないものは信じない。
そして、この目で見る前に、様々な評判は意識する。
しかし、一方で、所謂、一目惚れ、直感的に良いな、と思ったモノを衝動買いすることもある。
衝動買いによる失敗も時にはあるが、それもショッピングの一つの醍醐味である。」
と考えていますし、更に、
「いつもニコニコ現金払い」
で原則的にはカード決済などはせず、現金でお支払いをすることを好みます。
しかし、今の日本の世の中の様子を客観的に眺めてみると、
「ショッピングの風景は、様変わりした。」
と言えるかもしれません。
上述したように、店に足を運び、好みの品物を選ぶことは楽しいひとときの考える人はむしろ減り、
「デジタル化の進展」
によって、売り場は必ずしも必要なくなったとの声が小売・流通業界の方からも聞かれるようになってきています。
人々のライフスタイルそのものが変わってきているのかもしれません。
こうした中、先日、モノを見てから買う派の私は商品を見て、私に合うかを確かめて、値段も納得をして、その商品を購入、気持ち良く帰宅しました。
ところが、その買い物に付き合ってくれた人が、帰宅後、その商品が所謂ネット販売では、私の買った価格のほぼ半額で売られていると言うことを知り、私に教えてきてくれました。
私としては、
「価格の品質を納得して買った。」
訳でありますから、大きな不満はないのですが、しかし、こうして、実は同じ商品がネット販売では半額で売られていると知ると、それはそれで、
「決して気分の良いものではない。」
のであります。
そして、こうしたことがあるから、より一層、
「ネット販売の方が、売る姿勢は誠実」
という事を意識することにもなるのではないかとも感じてしまいました。
デジタル化の進展、情報の開示が進む中、販売する側も、こうしたことを意識して、
「誠意ある価格設定」
をしていかないと、より一層、ネット販売、デジタル販売のビジネスモデルが世の中に浸透していくのではないかとも感じた経験でありました。
そしてまた、ビジネス、特に、その中で、価格の設定は本当に難しいということも改めて感じました。

引き続き宜しくお願い申し上げます。

以上

 
愛知淑徳大学 ビジネス学部・ビジネス研究科
教授 真田 幸光
 


真田先生のプロフィール
真田 幸光氏(さなだ・ゆきみつ)
愛知淑徳大学ビジネス学部教授。
1957(昭和32)年生まれ。81年慶大法卒、東京銀行(現・東京三菱UFJ銀行)入行。韓国延世大学留学、ソウル支店、資本市場第 一部、BOT International(H.K.)Ltd.出向などを経て、97年独系ドレスナー銀行東京支店・企業融資部長。98年愛知淑徳大学ビジ ネス・コミュニケーション研究所助教授に就任。2002年4月同 教授、2004年4月より現職。
著書は『日本の国際化と韓国』、『アジアの国、日本』など多 数。 NHKクローズ・アップ現代などテレビ、ラジオ出演をはじめ、中小企業大学校ほか活発な講演活動を展開中。
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