先日し新潟三昧の日々を過ごして参りました。
東北電力様にご縁のある企業様とたくさんの交流をさせて戴き、色々なことを学んで帰って参りました。
その中の一社さまには、今後の売り上げ拡大戦略、国際展開に関する意見交換などもさせて戴きましたが、それに当たり、先ずは工場見学をさせて戴きました。
専務自ら、向上を案内して下さいましたが、驚いたのは、先ず最初に、トイレからの見学、そしてトイレの便器の中のふたを素手で取り上げて、
「わが社は隅々まで綺麗にして仕事をしている。
トイレの中の石鹸などもきちんと向きを揃えて一定にしている。
そうした配慮の出来ないような人間はものづくりには向いていない。」
と仰り、トイレの次は掃除用具の保管庫、そして電気室など、隅々を綺麗にしていることを見せてくださいます。
また、毎朝全社の掃除、週に二回は周辺の街中の掃除、そして、それを終えてから、毎日の全社員マラソンを徹底、健全な心と健全な体磨きをしていらっしゃるのです。
更に、社員のことを社員とは呼ばず、
「仕事の仲間」
と呼び、辛いことも楽しいことも皆で共有する、しかし、そこに決して甘えはなく、人と競争する意識もあり、文字通り、競争と協調がなされている企業であります。
ものづくりは、こうした形で普段から、
「丹精込めた仕事を心掛けていかないと良いものは出来ない。」
と仰る専務には自信が満ち溢れ、これをベースに比較競争優位を持つ技術が生まれ、
「協力企業としてプロに徹しよう。」
と、特に1988年以来はそうした理念と意識の下、発展をし続けていらっしゃいます。
また、ものづくりに当たっての基本姿勢として、
「すべきことは必ずする。
してはならないことは絶対にしない。」
を先ずは基本動作として、
「顧客から信頼される企業」
になることを徹底されています。
是非とも、こうした企業様に日本一、否、世界一のオンリーワン企業になって戴きたいと感じました。
ところで、私はこうした日本の特徴を持つ日本らしい企業にはスイスの企業と連携して戴き、売上高を国際的に拡大して戴きたいと私はいつも考えています。
こうした中、あるスイス政府高官は、
「『信頼できる』というスイスの国家ブランドイメージが、スイスの中小企業30万社に対する良好なブランドイメージに繋がっている。
そして、スイスの中小企業による海外進出を、スイスという国家のブランドが強く支えている。
国家ブランドイメージを活用し、海外で販路を積極的に開拓している。」
と示唆、また、
「高い教育熱と輸出志向型の経済構造、経済活力など、韓国とは多くの共通点があり、相互協力の余地も多い。」
と韓国でコメントしたと聞いております。
そしてまた、
「身軽な企業ほど、すき間市場を攻略する革新的なアイデアで市場に進出できる。
政府は海外での販路開拓、大規模投資、リスク分散など、中小企業ができないことを支援している。」
とコメントしており、こうした意識を持つスイスと日本の中堅・中小企業が何とかタイアップをして、相互発展できないかと私は改めて考えています。
何とかよいアイデアを絞り出したいと思います。 |